目次
第4の調理法とも言われている「低温調理」。高温での調理に比べて、食材の旨味を閉じ込めたままおいしく調理できることから、近年注目を集めています。
そんな低温調理が気軽にできる低温調理器ですが、製品によって機能は様々。そこで今回は、低温調理器の選び方とおすすめの低温調理器を厳選してご紹介します。
低温調理器とは
家庭ではあまり馴染みがないであろう、低温調理器。どんな働きをしてくれる器具なのか、どんな形状なのかも全くわからないという人も多いと思います。低温調理器とは、その名の通り「低温で調理することができる」器具です。68℃前後でタンパク質が凝固する肉や魚は、高温で調理すると硬くなってしまうのが難点ですね。
低温調理器ならタンパク質が固まる68℃以下で調理をすることができるので、家庭で作るのが難しいローストビーフなどの肉料理も、おいしくジューシーに仕上げることができるのです。
“火加減”が料理の味を左右すると言っても過言ではありません。
「料理の腕に自信がないけど、おいしい肉料理や魚料理を作りたい」「お店の味を再現したい」、低温調理器はそんな希望を叶えてくれる調理器具です。
低温調理器の選び方
現在販売されている低温調理器のほとんどは、鍋のふちに挟んで使用するものです。
一見どれも同じように見えますが、製品によってその機能や仕様は千差万別。低温調理器を選ぶ際に注意して見てほしいポイントをご紹介します。
鍋の大きさに合ったものを
低温調理器のサイズは、製品によって違います。製品の多くには対応する鍋のサイズが記載されているので、使う予定のある鍋のサイズを事前に確認しておきましょう。
もしくは、低温調理用に低温調理器に合うサイズの鍋を一緒に購入するのもひとつの手段です。特に、一度に大量に作りたいなら大きめの鍋を用意しておくのがおすすめです。
日本式のコンセントかどうか
販売されている低温調理器のほとんどは海外製です。日本製のものなら問題ありませんが、海外製のものの場合、まず確認しておきたいのがコンセントの形式です。
知っての通り、日本のコンセントは2pタイプ。対して、海外のコンセントは3pタイプです。3pタイプの場合はそのままでは使えないので、変換アダプターを別途購入する必要があります。
ただし、なかには製品にあらかじめ変換アダプターが付いているものもあるので、見逃さないようにチェックしておきましょう。
スマホ連動機能付きがおすすめ
低温調理器のなかには、Wi-FiやBluetoothなどでスマホと連動できるものもあります。タイマーが設定できたり水温を調整できたりするので、わざわざ鍋を見に行くという面倒な手間がかかりません。
料理をしながら他の作業もマルチにこなしたいという人は、スマホ連動機能が付いているものを選ぶのがおすすめです。
ハイパワータイプなら一度にたくさん作れる
低温調理器は、製品によって加熱パワーが異なります。
普通に使用する程度なら800Wでも充分ですが、一度に大量に作りたいなら、より速く水温を上げることができる1000W以上のハイパワータイプを使うと良いでしょう。
食材全体をしっかり加熱できるのはもちろん、時間の短縮にも繋がります。
低温調理器おすすめ8選
ここからは、自信を持っておすすめできる低温調理器を8つご紹介します。
デザインがおしゃれなもの、スマホと連動できるものなど個性豊かな低温調理器が揃っているので、自分好みのものを見つけてみてください。
GLUDIA 低温調理器 GLU-INM01
この機種最大の強みは省エネ設計となっており、他の機種に比べて電気代が安いというところです。
1時間で3.0円前後と他機種の倍以下の電気代なので、コストパフォーマンスは抜群に良いのが魅力的です。
機能面でも1200Wの素早い加熱、20リットルまでコントロール、温度誤差+-0.1℃、クリップ式で鍋に固定できるなど、並以上の機能を合わせて持っています。
Azrsty Sous Vide
こちらの製品は、動作音が静かでほとんど気になりません。タイマー機能がついているので、調理中には他の作業に集中することもできます。
低温調理器本体だけでなく、ジッパーバッグ5つと真空ポンプが付いているのも嬉しいポイント。コンセントは3pのため変換アダプターが必要になりますが、それ以外の追加の購入は必要ありません。
sous vide スロークッカー
高級感のあるスタイリッシュなデザインに定評がある低温調理器です。コンセントの変換アダプターが付いているので、購入後すぐに使用することができます。
スクリーンはすべてタッチパネルになっており、温度と時間を設定すればあとは放置するだけ。
動作音も静かで、難しい調理も簡単に行うことができます。設定した時間が経過すると自動的に加熱が停止するので、うっかり時間をかけすぎてしまう心配もいりません。
BONIQ
クラウドファンディングで商品化されたことで話題になった、キッチンに置いておくだけでも様になるおしゃれなデザインの低温調理器。
ガイドブックも付いており、低温調理が初めての人でもジューシーな料理を作ることができます。コンセントは2pタイプなので変換アダプターも必要なく、すぐに使用することが可能です。
VIVREAL 低温調理器 Sous Vide
25〜99.9℃の間で好きな温度を設定することができる低温調理器。鍋に取り付けやすい形状ながらも、高級感溢れるデザインで人気です。
肉であれば、温度によってレア・ミディアムレア・ウェルダンと好きな焼き加減にしやすいのも魅力。LCDコントロールパネルは表示が見やすく、必要最低限の操作で調理ができます。
付属のレシピがあるので、低温調理器を使ったメニューにも困りません。
Anova Culinary
Wi-Fi、もしくはBluetoothでスマホと連動させることができる低温調理器です。専用のアプリをダウンロードすると、作りたいレシピから時間と温度を簡単に設定することができます。
材料とアプリさえあれば、難しい説明は特に必要ありません。ただし注意点としては、水から調理を始めると設定温度までに時間がかかってしまうこと。時間短縮したいのであれば、事前にお湯を用意しておくとスムーズに調理ができます。
サンコー マスタースロークッカー
低温調理器では珍しい、日本製の製品です。海外製はどうしても不安な人におすすめ。機能としては海外製のものと比べても遜色ありません。
持ち手がついているので鍋にセットしやすく、食材を入れたら温度とタイマーをセットしてあとは待つだけ。わからないことがあっても日本語のマニュアルがついているので安心です。
低温調理器としては最低限の機能ですが、それでも1万円以下というのは破格の値段設定です。
OMorc 低温調理器 スロークッカー
最近売れてきている機種で、精度の高い温度設定機能が強みの機種となっております。
その精度は±0.1℃/℉の誤差で、25℃-99.9℃/ 77℉-211.8℉というレベルで設定でき、時間設定範囲は1分~100時間と特に温度設定にこだわりたい方にはとてもおすすめです。
こちらも値段は1万円以下と、値段以上の機能を持っております。
まとめ
低温調理器は、お店で食べるような完成度の高い料理を自宅で簡単に作れる、まるで魔法のような調理器具です。
安くても1万円前後と少し高めの値段設定ではありますが、いざ使ってみれば値段以上の満足感を得られることは間違いありません。
毎日の料理がマンネリ化しているなら、思い切って低温調理器を取り入れてみてはいかがでしょうか。