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新築の家を建てる場合、多くの方が訪れる住宅展示場。”うゎ~こんな風になってるんだ~”と各々の販売会社のモデルハウスを見ながら、「こんな家に住めたらいいね!」と一喜一憂することでしょう。
でもほとんどの方が家を買うのは初めてなはず!住宅展示場にいくとたくさんのモデルハウスに目を取られ、見れば見るほどどの会社の家を選んでいいか迷ってしまいますよね~。
そこでこのページでは、プロの視点から元住宅販売会社に長年勤務しておられた専門家の意見を交えながら、住宅展示場を訪れた際に絶対抑えておくポイントや疑問についてレクチャーしていただこうと思います。家やマンションは一世一代の大きな買い物です!実際に建ててから”あれ~失敗しちゃった”と後悔しないよう購入前の参考にしてください。
住宅展示場内のモデルハウスの巡り方
はじめて住宅展示場でモデルハウスなどを見る時におすすめの巡り方はありますか?また、各会社のモデルハウスを見る時に「名前や住所」を書くのですか?
住宅展示場を訪れるみなさん、新築一戸建てを今すぐ建てたい、って方ばかりではないですよね。「将来的には新築一戸建てを建てる予定だけど、今はまだ本格的に考えてないわ」って方は実際住宅展示場でモデルハウスの外観を見て、適当に気に入ったモデルハウスに入っていいと思いますよ。広い間取りに、豪華なインテリア、夢がふくらみますからね。
土日や祝祭日はたいてい子供向けのイベントもやってますし、お子さんと遊びに行くって行く感じの方も結構多いです。 ただ、本格的に家を建てようと考えている人なら、何も下調べをせずに行くのは時間をかなりムダにするのでやめましょう。住宅展示場には見た目だけでも素敵なモデルハウスばかりががずらりと並んでいるので、どのモデルハウスから見学しようか迷ってしまうと思います。
しかも、モデルハウスに入るとすぐに営業マンが話かけてきますからね、捕まっちゃったらすぐにさよならして次のモデルハウスへ行くっていうのも心情的に実際難しいです。このときの躱す方法は、「もう見る物件が決まっているので・・・」とか、「あとでまた来ます・・・」といって素早くその場を立ち去るのが有効ですw
お子さん連れなら、優しそうなお姉さんが「アイスどうぞ」なんて子供にアイスやお菓子をくれたりして、アイスをもらったんじゃアンケートにも答えないわけにもいかないなっ?なんて雰囲気になりますからね。住宅展示場を訪れる時には小さなお子さんを親御さんなどに預けて不要な誘導を受けないようにするほうがじっくり閲覧できますよ。
どうしてもすべてのハウスメーカーのモデルハウスを見学したいというのであれば、日を分けてください。今日はこの2軒、来週はこの2軒、というように計画を立てて1軒のモデルハウスを見る時間をたっぷりとるようにしてください。本当に近いうちに新築一戸建てを建てるつもりなら、適当に家の中を見学しても時間を損するだけで何の意味もないですよ。どうせ見るのなら出かける前に確かめたいポイントなどを明確にしたほうが実利があります。
営業マンは家を建てる予定はあるけれど、どのハウスメーカーにするか決めていないというお客様が一番購入してくれる可能性が高いと知っています。営業マンのたくみな話にひきこまれ、そのハウスメーカーが一番よいと思い込んでしまうのでしょうね。こんな家にしたい、というものがしっかりあれば、おのずとハウスメーカーも絞られてくると思いますので、まずはどんな家にしたいか考えましょう。
どんな方でも好みの雰囲気のモデルハウスってあると思いますが、工法で選ぶっていうのもありですね。在来工法かツーバイフォー、鉄骨とか工法が全然違うので、どれがいいのかを選ぶだけでも、ハウスメーカーを絞れると思いますよ。工法次第で、家の外観や間取りが全然違ってきますから重要ですよ。自分がやりたかった間取りにできない工法を選んでは、思い通りの新築一戸建てはできあがりませんからね。
通常はアンケート用紙に名前や住所を記入するところがあります。私が住宅メーカーに勤めていてころは、でたらめの住所を書くばかりで、営業マンもまったくあてにしていませんでしたね。みんな、どうせ全部でたらめの名前と住所だろうって思ってましたよ。
最近では、アンケートを書いてくれた方には、記載の住所にクオカードを送る会社が多いみたいですね。1000円分くらいかな。そのせいか、きちんとした住所を記載する人が増えているみたいです。
そうそう!ここで元住宅販売員の私が購入する住宅の絞り込み方の裏技?をお教えします。住宅展示場には大手の積水ハウス、旭化成ホームズ、積水化学工業、ダイワハウス、住友林業、ミサワホーム、パナホーム、トヨタホーム、三井ホーム、エス・バイ・エル・・・など多くの住宅メーカーや地元の住宅メーカーがモデルハウスを展示していますよね。あ~迷っちゃう!!そんな時は・・・
A4サイズの紙でかまわないので横に住宅メーカー、縦に以下の項目を記入して持参してください。
・外観と色 ・玄関の扉の大きさ(中の広さ)防犯の確認(キーシステムなど) ・下駄箱の収納量 ・老人のいる方はバリアフリー度 ・窓は通常ガラスか防犯ガラスか? ・キッチン、ランドリーなどの導線(通りやすいか) ・ユニットバス(実際に浴槽に入る) ・外壁保温システム(担当者に聞く) ・各部屋の天井の高さ ・階段の角度 ・証明の明るさ ・空調システム ・床暖房設置か? ・耐震設計の等級 ・換気システム ・結露とカビ発生の対策 ・木造?ヘーベル?鉄骨?ツーバイフォーなどの工法と材質 ・耐久年数と保証期間(内容) ・和室があるのかないのか? ・子供部屋、寝室の広さと使い勝手 ・ロフトがある場合(上りやすさなど) |
などなどたくさんチェック項目がありますので、新しい家を建てる場合は絶対外せない条件を書いておいて、住宅展示場でその内容を書き込んでおいて比較しやすいようにしましょう。こうすると消去法で自分の考えていた部分と異なるものを省けますのでとても役に立ちます。頭の中に残しておいたイメージだけで選ぶことは失敗しますので絶対に避けましょうね。
モデルハウスの大規模な設計変更は可能か?
基本のモデルハウスを大規模に設計変更することはできるのでしょうか?費用は相当かかるのかしら?
住宅展示場にあるモデルハウスはあくまでも会社の規格商品で、しかも最高に豪華版なのでそのまま建てるっていう人はいないですよ。そのハウスメーカーの商品で一番高級なものと考えていいです。あんな広い家を建てられる人はそうそういないですからね。正直、住宅メーカの見た目重視、アピール重視の家です。見学した人が、「こんな家に住めるならこのハウスメーカーで家を建てたい」と思わせるためのね。
ただ、そうじゃないモデルハウスもあります。そのハウスメーカーの分譲地内にもモデルハウスがあるのはご存じですか?「実物大のモデルハウス」と呼ばれていて、分譲地内ですから広さも見た目も一般的なものです。それならそのまま建てる人はいます。そのままのほうが価格も安いですからね。設計変更するとなれば、オーダー住宅ってことになりますから、建売住宅と違ってもともと価格が高いんです。
モデルハウスを設計変更する、というより一から間取りを考えていくといったほうがいいですね。これは「注文住宅」ということになるので、住宅メーカーよりもネットなど人気と実績がある「建築設計士」を探した方が早いです。そして実際の工事は工務店さんという流れが一般的です。
新聞折り込みチラシが入ったときに買うとお得なの?
定期的に新聞折り込みチラシで住宅展示場の案内を見ますが、このときに家を買うとお得になることってありますか?それともただの情報案内だけ?
正直、ただの情報案内ですね。営業マンとしては、とりあえず家を建てようとしている人の名前と住所を確保したいという感じです。営業マンにとって、家をほしがっている人を探すのが一番大変な作業なんですよ。住宅展示場に見学に来る家族は、今すぐじゃなくてもいずれは家を購入したいって人が多いですからね、手間がはぶけるってもんです。
だいたい毎週末、住宅展示場ではイベントなり展示会なりをしてると思います。住宅展示場に家族連れで出かけるのは、やっぱり週末が多いですよね。アミューズメントパークに遊びに連れて行く感覚で住宅展示場のイベントに参加するって人もたくさんいますよ。
大規模な住宅展示場では子供向けのいろんなイベントで集客しています。戦隊ヒーローと写真が撮れるとか工作ができるとか、かき氷や綿あめの食べ放題まであります。そのイベントに参加するためには絶対にアンケートに答えなければならないっていシステムなんです。
子供たちにとっては最高のイベントですからね、アンケートに答えざるを得ないですよね。だから、新聞折り込みに住宅展示場のチラシがはいったからいつもよりお得だってわけじゃないんですよ。
新築住宅購入を決めたときの住宅ローンの相談
住宅展示場である会社の家を買う場合、銀行の住宅ローンの相談にものってもらえますか?それとも銀行は自分で探すの?
住宅展示場でも、週末だったら住宅ローン相談みたいなのをやってるところもたくさんあります。一度相談してみてもいいかもしれませんね。まだどのハウスメーカーにするか決めてない人でも相談できますからね。
銀行は自分で探しても大丈夫ですが、どのハウスメーカーでも会社独自のローンの組み方があるはずですよ。そのほうがたいていお得なので、このハウスメーカーならこの銀行ってだいたい決まっちゃいますかね。無理やり他の銀行でローンを組みたいっていうお客様は少なかったように思います。
私の勤めていたハウスメーカーでも、担当の営業マンとは別に住宅ローンの担当者がいたので、その人と相談して決めていくという感じでした。銀行との連携がきちんとできているので、審査や融資などの手続きも短期間で完了することができますね。
耐震設計は既設それともオプション?
東日本大震災以後、住宅の耐震設計が注目されていますが、これら今の住宅展示場のモデルハウスには耐震機能が元々設計に入っていますか?それともオプション?
2000年に「住宅性能表示制度」という制度ができたんです。どんな制度かっていうと、住宅の基準を評価して1~3の等級で表示するものなんですね。例えば、耐震等級3が一番強度があるっていうことなんですが、耐震等級1より1.5倍も強度があるという意味です。
でも、表示は任意なので表示してない場合もありますが、だいたい耐震性の等級ってハウスメーカーの広告に記載されてますね。「うちの住宅は〇等級の耐震性があります」っていうのはセールストークみたいですから。今から新築一戸建て建てようっていう住宅に、耐震機能がついてないなんてありえないので安心してくださいね。もちろんオプションではありません。
等級に違いはあるので、耐震性を重要視する方は営業マンに等級を聞いてみるのもいいですよ。勉強してる営業マンならすぐに答えられるはずです。しどろもどろになるような営業マンがいるハウスメーカーは不安ですしね。
家を買う前と後にかかる諸費用
家を買う前と後で、家本体のプライスの他に何か必要な費用ってあるのですか?保証人は?
意外に知られてないんですけど、新築一戸建てを建てる際、住宅ローンを借りるための保証料っていうのがかかります。住宅ローンの諸費用のほとんどが、その保証料なんですよ。今って、家を建てるときに連帯保証人ってつけないんですよね。
その変わりに、お金を借りるための保証料っていうのを払うんです。金額はひとそれぞれ違います。借りる人の職業や年齢、信用性とか、あとは借入金額、返済期間を考慮して金額が決定します。結構高額なので、保証料の代わりに連帯保証人をたてさせてくれっていう方が結構いましたけど、だめなんですよね。
住宅ローンを借りるための必須条件として保証料を払うっていうのが決まっているんです。現在では銀行にお金を借りる場合、カードローンや自動車ローン(ディーラーローンは別)でも、保証人を立てて借りることはなくなっています。
ではどこが保証するかというと保証会社です。銀行の住宅ローンの規約や契約書をよく見てください。かならず「保証会社の保証を受けられる者」と明記されています。銀行によってどこの保証会社を使っているかは異なります。かならず住宅ローンの規約の中に”どこの保証会社を使っているか”が明記されていますから、会社名と審査の条件などをチェックしましょう。
この保証会社の審査が通らないと自動的に銀行の住宅ローンも借りられなくなります。また、勤務先の状況(公務員か一般の企業家か?)によっても保証料金に違いがでます。通常、公務員などの方は返済が滞ることが少ないだろうという考えから、保証料が安くなる傾向にあります。
もうひとつお伝えしておこうと思います。銀行によっては家を建てるときの住宅ローン融資で”団信”(団体信用生命保険)への加入を義務づけているところがあります。団信とは、万が一病気などで働けなくなったり死亡したりと、返済ができないといった状態になった場合、すべての住宅ローンを弁済(返済を肩代わり)してくれるシステムです。
ですが、団信に加入できないと民間銀行などでは住宅ローンの融資がこれまた受けられません。また重篤な疾病(三大疾病)や体の機能重度障害などがないことが加入の条件となるため、団信の審査では医師による健康診断が行われます。
万が一団信に加入できない場合には、団信保険料は高くなるが加入の条件を緩和してくれる「ワイド団信」という制度もありますので、住宅ローンを借りる際に体に不安がある方はこちらも検討してみてください。ワイド団信もだめかも?という方は、フラット35の利用をおすすめします。体に障害があったり持病持ちで審査に通らない方の多くが使っています。
家を買うお得な時期
春夏秋冬、または何月頃というように新築住宅を買う場合にお得な時期ってありますか?
ありますよー、それはずばり決算月ですね。その決算月は3月と9月です。ハウスメーカーとしても、決算月には数字がほしいですから、家を買ってくれるなら金額を下げるっていうことが結構あります。営業マンも成績をあげたいので必死で会社に割引を交渉してくれますよ。
ただ、3月と9月にいきなり買いたいといっても、ある程度日数が必要ですし、家の購入をそんなに簡単に決められるもんじゃありません。決済を3月と9月になるように考えて手続きをすれば、他の月よりはお得に購入できると思いますよ。建売住宅ならすぐに購入できますので、3月か9月にすぐ購入ってことも可能ですね。
「即入居可」っていう新築建売住宅、見かけたことありませんか?一生の買い物なのに、そんなに簡単に決めちゃっていいの??って思いますが、住めば都、安く購入できて満足しているようです。
モデルハウス内の装備品は付いてくるのか?
よくモデルハウス内にキッチン、インテリア、家具などが備え付けられていますが、あれって購入する家とセットという意味ですか?それとも完全オプションですか?
ずばりモデルハウスは全部オプションです。できるだけ、高級なものばかりを設置して、最高の見た目に仕上げてあります。ハウスメーカーのパンフレットの撮影とかもモデルハウス内で行われるので、厳選した家具、高級インテリアでそろえてあります。
そのまま購入するなんて、大金持ちでないとできませんよ。本当に夢のまた夢のマイホームですね。でも、気に入った設備があったら、営業マンに「これは標準ですか?オプションですか?」とどんどん聞いてみてください。
キッチンの備えつけの棚なんかも、標準のものとオプションのものだとだいぶ差があったり、標準だと洗面所の棚が小さかったり、現実を知ることが大切です。どのくらいのものが標準装備かも分かってくると思います。でも例外として、ハウスメーカーの分譲地内のモデルハウスなら、標準のものばかりだとおもいます。家具は違いますけどね。
ただし、3月9月の決算時期なら家具もプレゼントでもらえることもありますので、要チェックですよ。新築一戸建てに家具付き、なんてチャンスもありますから。
ソーラーパネルを他社で購入?
モデルハウスの屋根に太陽光発電(ソーラーパネル)がついているのを見ますが、ソーラーパネルを抜きで契約することはできますか?
もちろんできますよ。モデルハウスはすべて高級仕上げになってますから、ソーラーパネルもつけてますし、ソーラーパネル自体の大きさも大きいと思います。実際、あなたの建てる新築一戸建てにソーラーパネルをつけるかは、お客様次第ですし、モデルハウスをそのまま購入するわけではないので予算に応じて考えて大丈夫です。
ただ、例外はあります。分譲地内のモデルハウスをそのまま購入する場合で、すでにソーラーパネルがついてしまっている場合はとりはずせませんよ。屋根に穴をあけて設置してますからね。ソーラーパネルも込みで契約というこになります。
モデルハウス観覧後の強引な加入はあるのか?
住宅展示場を見たあとに、住宅会社から購入の強引な訪問勧誘、電話勧誘、ダイレクトメールなどが送られてくるのですか?
とりあえず一回は電話やメールはありますね。でも、その時点で、「絶対に家を買ってもらうぞ!」と意気込んでいる営業マンはあまりいません。住宅展示場に見学にきて、そのまま家を購入なんていうお客様はほとんどいませんから。遊びがてら、ひまつぶし、イベント参加目的でに住宅展示場を訪れる人も多いのが現実なんです。
営業マンとしても、家を購入する気があるのかどうか探っている状況なので、その時点ではっきりと断ればその後勧誘されることはないですよ。全く家を買う気がない人にしつこく勧誘しても時間のムダですからね。特に今は消費者が守られる時代なので、まったく心配ありません。
平成17年4に施行された個人情報保護法で無理やり名前を記入させたり、しつこくDM営業したりすることがが制限されてるんです。有名なハウスメーカーになればなるほど、そういった点では安心なのではないでしょうか。しつこい勧誘があったなんて悪い評判があると、お客さんはどんどん離れっていっちゃいますからね。
家の購入後の保証
家に購入後の保証って、通常どんなものが該当するのですか?
家を購入した後の保証といえば、アフターメンテナンスのことですかね。新築一戸建て購入後のアフターメンテナンスは、会社によって全然違いますよ。まず、アフターメンテナンス自体が有料か無料かでも違います。
そして、どのくらいの周期でいつまでアフターメンテナンスしてくれるのか。家を建てた直後は、3か月点検、半年点検、1年点検、2年点検とあるのが一般的です。その後、3年、5年、10年、20年と点検が無料でついていれば、安心ではないでしょうか。価格が全体的に高い、高級なハウスメーカーでは無料点検がずっとずっと先までついているようです。
一方、価格の安いようなハウスメーカーは、アフターメンテナンスがあまりしっかりしていない印象ですね。有料であったり、1年点検ぐらいまでしかなかったりと。アフターメンテナンスに自信があるハウスメーカーの営業マンなら、その点を強調して売り込んできますよ。
家は建てた後にいろいろ問題が出てくるのが普通なんです。壁紙がすぐにはがれたり、材木もゆがんだり、床がガタガタいったり。家は、非常に高額な買い物なので、欠陥住宅!?と心配になるお客様からのお電話が多かったです。アフターメンテナンスがしっかりしているハウスメーカーは、信頼していいと思いますよ。
担当者の変更
住宅展示場の各会社の担当者によっては、手続きなどスムーズに進まないという話をよく聞くのですが、一度付いた担当者の変更ってできますか?
担当者、いわゆる営業マンですよね。お客様と担当者の相性って本当にあるんです。はじめに担当になった営業マンが最後まで担当するっていうのが暗黙のルールなんですけど、どうしても変えてもらいたいときは変更できますよ。ただ、ハウスメーカー側から、クレーマーっぽい印象を持たれることもありますから注意が必要ですけどね。
新たに変更する営業マンをハウスメーカー側で選ぶとすれば、手が空いている(暇??)営業マンになりがちなんです。忙しい人気営業マンはいくつも物件をかかえているので、わざわざ担当になることはないです。
また、担当営業が、あなたの家を設計する設計担当者との懸け橋になるので、毎回の打ち合わせの段取りから大切な家の仕上がりまでを左右するといってもいいです。相性が悪い担当営業と、あなたの思い描く新築一戸建ては作れないと思いますよ。
ハウスメーカーは絶対ここと決定しているなら、この人が担当になったら嫌だなという営業マンがいる住宅展示場では名前を記入せず、他の住宅展示場を訪れてそこで同じハウスメーカーの展示場を見学し、アンケートに名前を記入したほうがいいですね。
どの担当者もあなたと合わなそうなら、会社自体に問題があるのかもしれません。一生ものの買い物ですから、ハウスメーカーの変更を考えてもいいと思います。
住宅展示場で絶対抑えておくべきポイント
これだけは住宅展示場でやっておけ!見ておけ!聞いておけ!というポイントと注意事項はおしえてください。
ハッキリ言って住宅展示場のモデルハウスは、基本的に、実際にあなたが住む家、これから購入する家とはかけはなれています。高級な家具がたくさん置いてあって、人がたくさんいてもなんて広いリビング、あなたの夢も膨らむことでしょう。でも、実際はそうはいきません。
実際に新築一戸建てを建ててから思ったよりここが狭かったな、家事の動線が悪すぎる、家の中が思ったより暗いな、なんてことよくあります。「素敵な家ー、こんな家に住みたいわ」と、モデルハウスをうっとり眺めているだけではだめなんです。
見学する際、まずはソファや床、畳などいろんなところに座ってみましょう。低い目線から見ると、立っているときは気づかないようなところが目に入りますし、あなたの家に訪れるお客様目線で見ることができます。
また実際に住んでいるように、家事をする動線で動いてみる。洗濯の動線なんてすっごい重要。毎日の作業ですからね。見えていいところ、あまり見せたくないところも建て方次第で格段に変わります。見学しているハウスメーカーのモデルハウスはどうなってるでしょうか、しっかり確認してみてください。
それと、インテリアや家具の置き方はやっぱり参考になりますね。ハウスメーカーの専任インテリアコーディネーターが自信をもっておすすめする家具の選び方、置き方ですから。せっかくたくさんモデルハウスがあるのだから、それを参考にして家を建てるまでにインテリア配置センスを磨いておきましょうね。また、気に入ったインテリアがあったらメーカーなども覚えておくとよいと思いますよ。
営業マンの腕を試せるのも住宅展示場ならでは。会社の教育が行き届いているのか、会社自体がしっかり信頼できるハウスメーカーなのかわかりますよ。「平均的な坪単価はどのくらいなの?」「他社商品よりどこがいいの?」「このモデルハウスで標準はどれ?オプションはどれ?」など、なんでも質問してみて下さい。
使用している部材や素材について尋ねるのもいいですね。テキパキ答えられる担当者ならまかせても安心ですよ。曖昧な返答や、質問を適当に流す担当者がいる住宅メーカーは避けてください。まだ若いから心配だな、と考えるより、話していて相性がいい担当者なら素敵な家を建てられると思います。
余談になりますが、個人的には工場見学ができるハウスメーカーをおすすめします。自社工場を所有するハウスメーカーは多数ありますが、その工場を見学させてくれるハウスメーカーは使用する木材や加工技術に自信がある会社です。
家を作るための材木を加工したりする工場ですからしっかりしてるにこしたことはないですよね。工場見学ができるなら、ぜひ見学しましょう。
また、住宅展示場のモデルハウスはすでに完成してしまっている家なので、今実際に建てている家がないか営業マンに聞いてみるのもいいんですよ。実際に建てている現場を見学できれば、工法、構造もしっかり確認できます。購入する側がしっかり厳しい目をもっていれば、ハウスメーカー側を適当なことはできません。しっかりした対応をしてくれますよ。
あなたと家族が幸せに日々を暮らせる、最高の家を造れるように、住宅展示場をしっかり活用してくださいね。
家の購入で車のように値引き交渉はできるのか?
車を購入するときのように、家の購入で値引き(値下げ)はしてもらえますか?
値引き交渉は可能ですよ。ただでさえ高額な新築一戸建て、少しでも安く購入したいですよね。実はですね、ハウスメーカーでは営業マンによって、値引きできる幅が決まってるんです。
成績や役職によってですけど。売れっ子営業マンや、営業部長や支店長など上の役職についている人は結構値引きでる額が大きいです。逆に、新人営業マンや成績があがっていない人は、当然ですが値引き幅が狭いんですよ。
じゃあ、やっぱり若い担当者じゃいやだわ、と思うかもしれませんが、結局は営業部の部長や支店長に値引きできるか確認するという形なので、「若いからあんまり値引きできないわよね」と決めつけることはありませんよ。
営業部の部長クラスになると部全体の成績が自分の成績となるので、若い新人さんの値引きは結構してくれると思います。値引きは営業マンの報奨金にかかわってくるんです。値引きをたくさんすれば、その分報奨金が少なくなるってわけです。
本音を言えば、営業マンとしてはあまり値引きしたくないですが、家を購入してくれないよりは値引きしても買ってほしいんですよね。売れっ子営業マンは、たくさん値引きをしても数をこなして報奨金を増やすようです。知り合いがいたり、コネがあったりすれば売れっ子の営業担当者についてもらうのもありですよね。
住宅の値引き額についてですが、20万円~50万円はコンスタントにでます。決算期を狙うと100万円オーバーなんて値下げ額も出ていたようです。ただ、同じような家なのにそれより以前に購入したお客様とあまりに差がでてしまい、それが暴露された場合クレームなどが来たりするのでいろいろ注意が必要みたいでした。
営業マンは車の販売ディーラーのように値引きが恒例行事になっているわけではないので、こちらから担当者に「ところで値引きはどのくらい」と先制攻撃を仕掛けてください。そのまま契約してしまうと、軽自動車1台分くらい損をしちゃうことがありますからね。