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認知症の種類と予防法まとめ:こんな症状が出る前に!

time 2016/06/17

認知症の種類と予防法まとめ:こんな症状が出る前に!

認知症ってどのような症状?

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こんな症状が見られたら

お年寄りと一緒に暮らしていて「もしかして認知症化も?」と感じるのは「物忘れ」です。物忘れは家族の人も気が付きやすいという面もありますが、まずは物忘れとなって表れることが多いです。

その他に認知症の症状と考えられるのは、実際にはない物やそこにいない人がみえたりするとか、手足が震えたり、足の歩幅が狭くなるとか、はっきりしているときと、そして、ボーっとしているときがあるなどの症状があります。また、大きな声で寝言を言う人もいます。

上記の症状に加え、新しいことが覚えられないとか、計画が立てられないとか、自分がどこにいるのか分からなるなどは認知機能の低下によるものとされています。

上記に対して、認知症の徘徊や被害妄想、暴力、うつなどは主に人間関係のもつれや、周辺の環境とのもつれが原因で起きることが多く、適切なケアを行うことで改善することも可能とされています。

誤診されやすい病気

認知症には、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症など4つの型がありますが、一番多いのが「レビー小体型認知症」です。しかし、レビー小体型認知症でありながら、下記の病気と誤診されることも多いといいます。

誤診されやすいのは、

アルツハイマー型認知症
うつ病
統合失調症
老年期精神病
パーキンソン病

などです。

誤診されれば当然のことながら誤った治療で回復も遅くなります。認知症に気が付くのは、本人でなく家族が気が付くことが多く、もし気になる症状があった場合とか、誤診かなと思ったら、レビー小体型認知症の専門医に診てもらうことをおススメします。

レビー小体型認知症の専門医は数も多く、ネットで検索することもできます。

認知症の原因とされているもの

認知症には大きく分けて「アルツハイマー型認知症」と「レビー小体型認知症」、そして「血管性認知症」の3大認知症があり、もう一つの「前頭葉型認知症」と、4つの種類の認知症があります。

これらの認知症に罹る割合は、アルツハイマー型認知症が50%と、ほとんどを占め、次にレビー小体型認知症が20%、血管性認知症が15%で残りの15%がその他の認知症となっています。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、レビー小体という物質が脳にでき、神経細胞が死滅します。注意力がなくなったり、視覚障害などの認知機能障害が出ます。幻覚が出た り、うつ状態になるほか、睡眠時の異常行動がみられます。

調子の良いときと悪いときの差が大きく、それを繰り返しながら進行しますが、急速に進行するケー スもあります。また、体の動きが緩慢になる他、歩行の障害があるとか転倒しやすくなります。

レビー小体型認知症は、脳が萎縮することで起こります。委縮する原因は“レビー小体”とよばれるたんぱく質の一種が脳で固まっておこりますが、なぜたんぱく質が脳で固まるのか原因はわかっていません。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症女性に多く、脳の委縮が多くみられ初期は物忘れから始まります。症状としては、人の顔を忘れるなどの物忘れの他、物を盗まれた名での妄想や徘徊する人も多く、介護者を困らせます。

家族の顔を忘れたり、自宅を忘れますが、突然子供のころの自分戻り、子供のころ住んでいた家に帰りたいと困らせます。記憶障害からはじまり、徐々に症状が進んでいきます。

アルツハイマー型認知症の症状は、朝食べたものを忘れるなどがよく知られています。アルツハイマー型認知症も、脳にアミロイドベータというたんぱく質が蓄積され固まって起こりがますが、なぜ、アミロイドベータが溜まるのかはわかっていません。

また、アルミの鍋ややかんなどもアルツハイマー型認知症を発症させるという説もあり、鍋ややかんにアルミを使うことを禁止している国もあります。

血管性認知症

血管性認知症は、脳梗塞など、脳の血液の循環が悪くなった結果脳の一部の細胞が壊死して起ります。男性に多い認知症で認知機能障害や、手足がしびれたり、感情のコントロールがうまくできないなどの症状があります。段階的に進行していくことが多い認知症です。

前頭側頭型認知症

この他、前頭側頭型認知症がありますが、このタイプの認知症の症状は、人格や性格が変わってしまい、家族が気が付くことが多いです。清潔好きだった人が不衛生になるなどしますが、年齢のせい?と、誤解されることも多く、発見が遅れます。

前頭側頭型認知症は比較的早いうちの60第の始めから表れますが、ピック球という異常構造物が神経細胞に蓄積される場合とTDP-43という蛋白が蓄積される場合が考えられています。


上記が認知症の種類と主な症状ですが、認知症患者さんの介護で困るのは、その時によって違う症状が出るので対応に困ることです。介護する人の大きな忍耐が必要になってきます。いずれの型の認知症も、まだ原因が特定されていません。

物忘れと認知症の違いについて

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60代以上の人の5人に1人はいると言われている認知症ですが、そもそも60を過ぎると、物忘れがひどくなったり、朝食べたものをすぐには思い出せなかったりします。

60歳以上の人同士で会話をしていると、「あれ!あれ!あれよ!」と、名前が思い出せません。聞いている人も何を言っているのかわかっても、名前が出てこないで「そそ、あれ!あれ!」と、なってしまいます。なので、加齢に伴う物忘れと認知症に罹ったための物忘れと区別が難しくなります。

認知症のほとんどが、「アルツハイマー型認知症」と「レビー小体型認知症」及び「血管性認知症」とのことですが、老化による物忘れと認知症との違いは、

老化によるもの → 脳の生理的な老化
認知症によるものは、→ 脳の神経細胞の変性で多くは脳の一部の委縮

になります。

そして、老化による物忘れは、体験した一部は忘れても、何らかにヒントがあれば思い出せます。それに対して認知症の人は、全てを忘れてヒントがあっても思い出せません。物忘れの症状はあまり進みませんが、認知症は進んでしまいます。

何と言っても大きな違いは判断力です。老化でしたら判断力はあまり低下せず、しっかりしている人もいますが、認知症の人の判断力は著しく低下します。老化による物忘れの人は、自分の物忘れを自覚しますが、認知症の人は忘れたという自覚がありません。

そして、困るのは老化の人は日常生活に支障がありませんが、認知症の人は支障をきたし、誰かのお世話にならなければ生活ができないようになります。

認知症が疑われる症状とは?

認知症になる原因も、治療法も現代の医学でははっきりと特定できない現状です。尊敬してきた親や配偶者に認知症と思われる症状が出ると、大きな戸惑いとショックを受けるといいます。

しかし、認知症になったといっても治るものと治らないものがあるほか、早期の発見で回復するケースもあるといいますから、認知症に関しての情報をできるだけ多く集めておくことをおススメします。そして、お年寄りと暮らしている方は、次のような症状が出たら認知症が疑われるので気を付けてあげてください。

物忘れ

まずは物忘れがひどくなり、同じことを何度も聞いたり言ったりします。物を置き忘れたり、探し物をすることが多くなり、症状が進むと物が盗まれたとかの妄想が始まります。

生活面での変化

生活の面では、几帳面だった人がだらしなくなったり、清潔好きの人が不衛生の状態でも平気になり、お風呂に入るのを嫌がって家族を困らせる人もいます。

新しいことを覚えるのが苦手になるほか、話のつじつまが合わなくなったりします。約束の日や場所を間違えることも多くなり、家に帰る道がわからなくなったり、自分の家なのに、「これは自分の家ではない」と言い張り、子供のころ住んでいた家に帰りたがる人もいます。

性格の変化

また、性格が変わってきます。今まで明るかった人の表情がなくなったりボーっとすることも多くなるほか、怒りっぽくなったり不安感が強くなる人もいます。

様々な症状がありますが、だらしなくなったとか、うつっぽくなったときはわかりやすいので、認知症が疑われたら早めに専門医に相談することをおススメします。

認知症になるリスクが高い人とは?

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遺伝によるリスク

遺伝的要素も大きいとされる認知症は、認知症になるリスクが高い人もいます。

Sさんの事例

私の父は、父の母(私の祖母)や父の姉(私の伯母さん)が認知症になり、認知症ゆえのいろいろ恥ずかしい面を見てきたので、「自分は認知症だけにはなりたくない」と、常々言っていました。ところが結局父も認知症になり、兄夫婦が大変な思いをして介護をしてくれました。

このように、認知症になりやすい、認知症になるリスクが高い人には、遺伝的要素も大きいとされています。

また、遺伝や加齢の他に、高血圧や糖尿病などの生活習慣病やうつの人などが言われています。そして、ストレスの多い人、特に仕事のストレスを抱えている人が認知症になりやすく、また、睡眠障害も認知症になるリスクが高いとされています。

運動不足はリスクを高める

そして、最近特に言われるようになったのが、中年期の運動不足の人です。40代で運動をしないと脳が委縮し安くなるので、20年後の老化が早くなり認知症になりやすいと言われています。

これはアメリカの研究結果で分かったことですが、日本では、アルツハイマー型認知症もレビー小体型認知症も、脳にたんぱく質の成分のひとつが固まって脳が委縮されて起こるとされていますから、40代からの運動で脳細胞が委縮することが避けられるのなら、大いに運動をして認知症になるリスクを下げたいものです。

結局のところ、認知症予防にも生活習慣の予防他、健康を維持するためには適度な運度は欠かせません。自分が運動不足と感じている人は、あらためて適度な運度をする必要性を考えて、認知症になるリスクを下げることをおススメします。

認知症にならないためには?

認知症患者さんが増えたり、自分が認知症になって家族に迷惑をかけるのも嫌なので、多くの人が「認知症を予防する」と聞けば実行しています。

もし、自分が認知症になって、介護が大変になれば、息子夫婦の関係だって壊しかねませんし、テレビ他で介護離職で経済的に行き詰ったケースも多数報告されています。なので、皆さん必死に認知症の予防に努力をされています。

頭を使うと良いとか、1から100まで数えてそして、逆に100から1まで数えるとか、一人暮らしの単調な生活は認知症になりやすいので、できるだけ大勢の人の中に出るとかようにしましょう。また、アルミ製品はアルツハイマーの原因になるという説があることから、ステンレスの鍋ややかんに変えた人もいます。

予防としては、おかしいと思ったら病院で認知症かどうかチェックしてもらうことです。早めに発見できれば、医療機関ではそれなりの対応ができ予防ができるそうです。

認知症予防に効果があると思われる、アメリカの調査結果がありますが、おススメは中年からの運動だそうです。中年期の運動は、脳の委縮をストップさせ、認知機能の働きが弱くなるリスクを下げます。よく運動をしている人ほど脳も委縮していないというデータ―も出ています。

また、生活習慣病に罹っている人は認知症になりやすいという調査結果も出ていますが、生活習慣病予防の、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠は認知症予防にも役立つようです。

ましてや、レビー小体型認知症もアルツハイマー型の認知症も、たんぱく質の一種の物質が溜まって硬くなって起こるとされていますから、バランスの良い食事も関係があるといえます。バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠は全ての健康に通じています。

認知症のセルフチェックと治療について

早期発見のためのチェック

認知症も早期発見がカギだと言われています。早期発見ができれば、かなりの回復が見込まれています。同居している家族がよく観察をするのが理想ですが、本格的な認知症になってしまう前に自分でチェックする方法もあります。

頭の変化

物忘れが多くなった
頭がはっきりしているとき時と、逆にはっきりしていない時の差が大きい
実際にはないのに見えたように感じる
妄想がみられる
気持ちが沈んで暗くなる、鬱のような感じになる

体の変化

動作が遅くなる
足の歩幅が狭くなる
足を引きずって歩く
転ぶことが多くなる
失神を繰り返すこともある

これらを表にしておいて、時々チェックしてみることをおススメします。5つ以上該当するようでしたが病院へ行って専門医に診てもらうことをおススメします。

病院での検査

病院へ行くと、CTやMRIを使った検査が行われて脳の萎縮の程度を調べます。また、脳の血流や代謝を調べる検査他、レビー小体型認知症は、脳だけでなく心臓にも影響しているので心臓を調べることもあります。

認知症は原因が特定されていないだけに、治療も難しくなかなか思うように快方に向かうことが少ない病気です。どの程度効果があるかわかりませんが、認知症のある治療現場では、オルゴールを療法をしています。生の音楽は認知症の治療に効果があり、オルゴールは生演奏なので効果が期待できるそうです。

認知症の介護の大変さ

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寝たきりのお年寄りの介護も大変ですが、夜昼なく動き回る認知症患者さんの介護はさらに大変です。ゆっくり寝ている暇もなく、常に神経をとがらせていて気が休まる暇もありません。

そんななかで、認知症の夫が新幹線に飛び込んでしまい、JR東海から損害賠償が来るという事故が起きました。JR東海は介護していた奥さんの監督不十分ということで損害賠償請求をし、一審ではJR東海の損害賠償請求が認められました。

果たしてその判決が正しいかどうか、世間の注目を集めましたが、最終的に奥さんに責任が無いことが認められJR東海の訴えは退けられました。奥さんは認知症のご主人が知らない間に表に行かないように、家じゅうの周りにセンサーを付けていたそうですが、そのちょっとした境目から出てしまったようです。

老々介護で、認知症の夫の介護の大変さが想像つきますし、その後の裁判です。結局は奥さんに責任が無いと認められたものの、多額の請求の裁判を起こされていた奥さんの気持ちを思うとやりきれません。

介護離職で収入が途絶え生活が苦しくなったケースは多く、認知症患者さんの介護にまつわる悲劇が時々報道されます。介護施設では、認知症患者さんを縛って動けなくしていたという事件がありますし、介護職員が認知症患者さんに暴力をふるった事件もありました。

認知症患者さんによっては暴力的になりますから、女性の介護では大変すぎる面もあるなど、認知症になった高齢者の介護の大変さの話が多く聞かれます。寝たきりになる以上に、認知症にならないように願う人が多いのも頷けます。

身近な病気となっている認知症

以前は、寝たきり老人になって家族に迷惑をかけたくないと思う人が多かったものです。そして、年を取っても長患いをせず、ピンピンコロリと死ぬことができるようにと願いを込めた「ピンコロ地蔵」も各地にできました。

しかし今は違います。認知症になれば家族や介護者に計り知れない迷惑をかけます。時には親の介護をするために介護離職をしなければならない状況になりますが、家の働き手がいなくなればすぐに家計が破たんします。介護疲れからの事件の多くが認知症患者さんの介護疲れです。

認知症患者さんの大変さを見聞きしているだけに、「寝たきり老人になりたくない」ということから「認知症になって家族に迷惑をかけたくない」と願う人の方がはるかに多くなっています。

少し前までは高齢者の5人に1人の割合で認知症になっていたのが、今では4人に1人の割合で認知症になっているといいます。これほど身近な病気となっている認知症ですが、現代の医学が認知症の解明に今一つ遅れている感じです。

しかし、アルツハイマー型認知症は進行を遅らせる治療が可能になっているようです。認知症の原因が全てが解明されているわけではありませんが、生活習慣病や生活様式などによっても病気が始まることもわかってきています。

脳梗塞や脳出血の後に認知症が起きる血管性認知症は、脳血管障害の予防に努めることで、ある程度血管性認知症リスクを下げることもできます。また、高齢者の転倒事故での脳を損傷すると認知症になるリスクがたかく高くなりますから、転倒にもくれぐれも注意をしてください。

このように、認知症につながる病気を防いだり、生活習慣病にならないように気を付けることも大切なので、健康の3原則と言われている、「バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠」を心がけることをおススメします。

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